第1回 「就職と就社」
「悪いけど、来月から別の部署に異動してもらうことになると思うから」
今の職場の人間関係も好きだし、仕事自体にも満足している。それなのに、いきなり上司にそう宣告されたら、あなたはどうするでしょうか?
男性は就“社”、女性は就“職”といわれます。
一般に男性は定年まで働き続けることが多いため、仕事自体より仕事の場である会社へのこだわりが強いようです。そのため仕事を選ぶより、社会性を重視して会社を選ぶ就“社”となりやすいのです。会社を変わらなくても社内の配置転換で、自分の可能性を広げたり、新たな才能を見つけることだって少なくありません。
一方女性は、"個"として生きる傾向が強いので、会社という組織やブランドへよりも、仕事へのこだわりを強く持っています。また出産・育児で会社を離れることもあったりと、一つの会社に長く勤めるより、自分の好きな仕事を追い求めたいと思う就“職”になりやすいようです。それはわがままのようでもありますが、スキルをマスターし、エキスパートになれるのです。
もちろん、男性にだって些細な原因で転職を繰り返したり、やりたくない仕事を拒否する人もいます。 女性にだって、惚れ抜いた会社でひたすら自分のスキルを磨き続け、新たな自分の可能性を発見する人もいます。
どちらが良いとか悪いとか、それは誰にも言うことはできません。ただ一つ言えることは、「客観的に見ると、なにごとにもプラスの面とマイナスの面がある」ということ。だとすると常にプラスの面に目を向けるプラス思考でいた方が、人生楽しくなると思います。
「悪いけど、来月から別の部署に異動してもらうことになると思うから」
さぁ、あなたはどう答えますか?